| 【自動オシロの歴史】 |
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| 自動オシロとは |
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| 事故記録装置(自動オシロ)は、電力系統の落雷などによる短絡・地絡などの事故や、機器装置の絶縁劣化などによって突発的に異常現象が発生した時、その系統の諸電気量、保護継電装置の信号、すなわち応動状況などを、事故発生前(平常時)から事故復帰までを自動記録し、事故の実態、各種保護装置の動きを把握することを目的とした装置です。 |
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| 自動オシロの移り変わり |
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昭和20年代に初めて日本に自動オシロが設置されて以来、当時の経済成長に伴った電力の需要、規模や、技術革新により、自動オシロのニーズ・活用方法も異なってきました。
自動オシロの特長の移り変わりを3つに大別すると、
1.インクレス
2.ディジタル化
3.コンピュータ解析
に分けることができる。
ここでは、それぞれの時代での技術背景をふまえて、各機能の特長について説明します。
1.インクレス
昭和53年6月、宮城県沖に地震が発生。電力系統にも影響が出て自動オシロが起動したが、従来のカルパンチェ型オシロは、地震の揺れによってインクが記録紙に飛び散って機能しない事態が起こりました。また、常時ドラムが駆動するため、定期分解や部品の交換が必要となり、メンテナンス・保守作業の面で問題が多かったようです。
この様な問題を考慮に入れ、安定性・メンテナンス性に欠けるインク記録方式の代わりに、熱によって発色する記録紙(感熱紙)を用いた自動オシロが開発されました。これが、インクレス自動オシロです。感熱紙の熱源として使われているIC回路サーマルペンは、熱応答が速い(数ms〜10数ms)ため、常時過熱をしておく必要が無く、起動がかかってから通電されていたので、待機時はまったく駆動部分がありませんでした。この感熱方式の採用で、記録品位が良くなり、その保存性も向上し、日常の保守もいたって簡便となりました。
2.ディジタル化
電力系統がさらに大きくなってきたため、省力化が進み、小規模な電気所設備は無人化されてきたので、自動オシロの記録データを有人電気所に伝送する必要性が出てきました。ここで開発された技術が、アナログ量のディジタル化です。
ディジタル化することで、従来通りの記録紙への記録を含め、通信回線を使ったデータ伝送が可能になりました。また、紙媒体では、保管場所・保管環境の問題や、長期間保存時の劣化などが懸念されてきました。そこで紙以外の記録媒体として使用されたのがフロッピーディスクである。フロッピーディスクにはディジタル化されたデータが記録されているので、データの再現性が優れていました。また、必要時にデータを読み込み、紙に印字することで、常に明確なデータを得られるようになりました。
3.コンピュータ解析
通常、記録紙上の波形の解析はルーペで読みとっていましたが、そのときの読み取り誤差は、個人差にもよりますが、±0.2mm程度である。電力の高品質化が求められる状況下において、人為的に波形を読み取り、計測演算するのは限界に近づいてきました。
これらの作業を人に代わってコンピュータに行わせたのが、コンピュータ解析です。コンピュータの使用によって、複雑な解析計算や、波形の拡大・縮小などの編集を、ボタン1つで行うことができるようになりました。今日のコンピュータ解析システムでは、自動オシロが測定したデータを利用して、即時、事故地点(フォールト・ロケータ)をコンピュータ画面に表示することも可能になりました。 |
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| 1940年から1990年頃までの自動オシロの年代順一覧表 |
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| 1940年〜 |
メーカー |
東芝 |
チャンネル数 |
6 |
| 方式 |
GE型 電磁オシロ |
周波数特性 |
3kHz |
| 事故前記録 |
なし |
備考 |
暗室作業要る、起動遅れ4msec |
| 1948年〜 |
メーカー |
カルパンチェ後に八洲貿易で国産 |
チャンネル数 |
AC7、8/DC14 |
| 方式 |
記録機能 機械式 |
周波数特性 |
商用周波数のみ |
| 事故前記録 |
0.5sec |
備考 |
常時駆動、定期分解、部品交換要 |
| 1953年〜 |
メーカー |
ソニー |
チャンネル数 |
AC 7 |
| 方式 |
エンドレス磁気テープ式 |
周波数特性 |
1kHz |
| 事故前記録 |
可変 |
備考 |
常時駆動、最長記録10sec |
| 1955年〜 |
メーカー |
日本電気三栄 |
チャンネル数 |
12 |
| 方式 |
待機型電磁オシロ |
周波数特性 |
1kHz以上 |
| 事故前記録 |
なし |
備考 |
暗室作業要る、起動遅れ20msec |
| 1969年〜 |
メーカー |
第一電気 |
チャンネル数 |
16 |
| 方式 |
磁気ドラムと磁気オシロ組合せ |
周波数特性 |
500Hz |
| 事故前記録 |
20msec以上 |
備考 |
常時駆動 |
| 1970年〜 |
メーカー |
近計システム |
チャンネル数 |
AC16/DC16 |
| 方式 |
半導体メモリと電磁オシロ |
周波数特性 |
500Hz |
| 事故前記録 |
180msec以上 |
備考 |
初のディジタル型、伝送出力付き |
| 1975年〜 |
メーカー |
松下通信工業 |
チャンネル数 |
AC12/DC15 |
| 方式 |
半導体メモリとマルチタイラスペン記録 |
周波数特性 |
500Hz(応答周波数) |
| 事故前記録 |
60msec |
備考 |
通電感熱記録紙 |
| 1976年〜 |
メーカー |
近計システム |
チャンネル数 |
AC8/DC15、AC16/DC30 |
| 方式 |
半導体メモリ内蔵ICペン記録 |
周波数特性 |
150Hz |
| 事故前記録 |
0.2または、0.5sec |
備考 |
感熱記録紙、伝送機能、時計内蔵 |
| 1978年〜 |
メーカー |
八潮電機 |
チャンネル数 |
AC 8/DC 14 |
| 方式 |
半導体メモリ内蔵傍熱型ペン記録 |
周波数特性 |
150Hz |
| 事故前記録 |
0.5sec |
備考 |
感熱紙 |
| 1983年〜 |
メーカー |
八潮電機 |
チャンネル数 |
AC 8/DC 14 |
| 方式 |
半導体メモリ内蔵ICペン記録 |
周波数特性 |
150Hz |
| 事故前記録 |
0.5sec |
備考 |
感熱紙 |
| 1985年〜 |
メーカー |
近計システム |
チャンネル数 |
(最大)AC 64/DC 120 |
| 方式 |
半導体メモリと高速ドット記録器 |
周波数特性 |
(最大) 640Hz |
| 事故前記録 |
設定可 |
備考 |
感熱記録紙、FD記録、起動装置内蔵自動作表 他 |
| 1987年〜 |
メーカー |
近計システム |
チャンネル数 |
AC 8/DC 16、AC16/DC30 |
| 方式 |
半導体メモリ内蔵と高速ドット記録器 |
周波数特性 |
(最大) 640Hz |
| 事故前記録 |
設定可 |
備考 |
同上、オールインワン型 |
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